バ乙第12節のデータ解析

データは嘘をつかない:中盤戦の激しい混戦を数学的に解説
UCL時代からブラジルサッカーを追ってきた私にとって、今シーズンのセリエBは単なる競争を超え、『数学的に予測不能』な状態にあります。60試合に及ぶ展開の中、回帰モデルよりも異常値が多いほどです。
グアヤス、フェロヴィária、クリシウマらがxGトレンドとキーパー安定性から黒馬として浮上。一方でアヴァイやビトリアはシュート決定率がリーグ平均未満に低下し疲弊の兆し。今求められるのは『ゴール数』ではなく『効率』です。
意外な勝利と劇的な展開
まず目立ったのはアマゾナスFC対クリシウマ(2-1)。紙面上は中位対決でしたが、ミッドフィールド三本柱による戦術的支配が光りました。Optaデータによると、68%のポゼッションながらシュートは10本(うち5本オンターゲット)。xGは0.89に対し相手は1.34…それでも勝利。
その理由?量より質。MFラウス・アルマイダの一発パスがストライカー・マテウス・シルバに繋ぎ、87分に決勝点——まさに『低ボリューム高インパクト』の教科書的ケースです。
もう一つ注目されたのはアトレチコ・ミネイロ(B)対ミラッソル(0-2)の一戦。コーナーキックもなければシュートオンターゲットもないという異例の試合でした。両チームともパス成功率87%と同程度だが、これは構造的な集中力とプレッシャー下でのディスクiplineによるものです。
数字が示す真実:なぜ一部チームだけが勝ち続けるのか?
クリシウマはxG差がプラスだった試合で唯一敗れたのは1試合のみ——チャンスを決められる能力に長けている証拠です。
一方アヴァイはxG有利でも負けた4試合があり、最終三行でのパス配置不良というパターン——Sport Analytics UKでのクラスタリングアルゴリズムでも早期警告済み。
またフール率にも注目:サンパウロFC(B)のような深層守備陣形では先月平均35回/試合ものファールを記録したものの、65分以降にはわずか2ゴールしか許さず。現代サッカーにおける守備とは、「阻止」ではなく「戦術的妨害」と「時間稼ぎ」なのです。
プレミア進出予測:誰が最後まで走り抜けるか?
現在フォームとElo評価に基づく見通し:
- 上位3候補:グアヤス、アマゾナスFC、フェロヴィária
- 降格危険圏:ジュベントゥード、ポンテ・プレータ+新規低迷組:ビラ・ノヴァ&ブラジル・デ・ペロタス
- ワイルドカード候補:マルィンガ。トップ半分外れながらも6連続無敗。セットプレー効果(死球からの得点+3)により強化されたのが要因。
DataKick

バルサの圧倒的支配
